子供の年齢が1歳半を超えてくるあたりで誰もが一度はふと考えるであろう「トイレトレーニング (略してトイトレ)」について。
いつから始めたらいいのか、どのようにしたらいいのか…トイトレに正解はありませんが、経験談から言うと「親の根気と子供のやる気」さえあれば今すぐ始めることができます。
早くおむつが取れるメリットとしてはおむつ代がかからないことですが、逆にデメリットとしてはトイレのことを常に気にかけていなければならず、日本と違ってすべての地下鉄の駅にトイレがあるわけではないカナダでは、トイトレというのはかなり気を使う案件だったりします。
ただ、カナダの幼稚園 (オンタリオ州では12月までに4歳になる子供がその年の9月に入園します) ではトイレの補助を先生やサポートスタッフが手伝ってくれず、親が幼稚園まで行って手伝わなければならないそうです。下の子もいるのにトイレの手伝いのために幼稚園に行かないといけないのは大変なので、なんとかしてトイトレを完了させなくては!と思いたったわけです。
結果的に3日でトイレに成功したわけですが、ここまで来るのに長い道のりがありました…というわけで、その体験談をシェアしたいと思います。またどのような方法でトイレに成功したのかもご紹介します。
私と同じように現在トイトレに苦戦している、またどのようにトイトレをしたらいいかわからないという人の参考になればと思います。
目次
3日でトイレに成功した方法:布パンツ、こまめな声かけ、とにかく説得
紙のトレパンは意味ないよ
まずトイトレに紙のトレパン (トレーニングパンツ) はあんまり意味ないです。日本の紙トレパンは使ったことがないのですが、カナダの紙トレパンも思ったより吸収力が良く、私の娘のようにおむつ大好きっ子は普通におむつでおしっこしちゃいますし、別に濡れても全然平気でそのまま遊んでます。
紙トレパンでも濡れた感覚というのが多少あるのかもしれませんが、それであれば布パンツのほうが効果てきめんです。布パンツと一言で言っても、布のトレパンと普通の布パンツ (薄いやつ) 2種類があるので、どちらでも好きな方から始めるといいと思います。ちなみに布のトレパンには4重、6重とかありますが、量が多いと普通に漏れますので、最初の方は後処理に苦労することは覚悟しておいたほうがいいです。
ソファやベッド、カーペットの上で漏れることもあるので、撤去するなり防水シーツを敷くなり、トイトレ中はベッドルームには入れないなど、大人もしっかり対策をしておきましょう。
布トレパン→普通の布パンツにステップアップ方式
それでも普通の布パンツよりは被害を抑えてくれるので、まずは布のトレパンを用意しておくのがいいと思います。私も最初は布のトレパンを準備し、少し慣れてきたら普通のパンツを用意しました。
その時に子供の好きなキャラクターパンツを用紙するのがポイント!好きなキャラクターのパンツを履きたい、またそのパンツを濡らしたくないということで、トイレに成功するケースが多いようです。実際に娘の周りの子も、好きなキャラクターのパンツを準備した途端に成功したという話をよく聞きました。
とりあえずこまめに声かけしてトイレに連れて行く
トイレに行きたくない時期だとちょっと苦戦するかもしれません…我が娘もどんなに誘っても、頑なにトイレに行こうとはしない時期がありました。
声かけしなくても自分から「トイレに行きたい」と言ってくれる子ならいいんですが、大体どんな子も夢中で遊んでいるとトイレの存在を忘れる (というか遊びを中断したくないからギリギリまで我慢する?) ので、トイレに行きたいと言い出した頃には間に合わない場合も。というわけで、こまめに声かけしたほうが安心というわけですね。
頑なにトイレに行かない時期があっても、いつかはトイレに行ってくれる時期が来ます。なのでもしどんなに誘ってもトイレに行かない場合は一旦トイトレを中断して、またしばらく経ってからトイトレを再開してもいいと思います。私もそのようにしたら娘もトイレに行くことをあまり嫌がらなくなりました。
「トイレですると気持ちいいよ!」としつこく説得する
これはある程度、大人の言うことが理解できるようになってからじゃないと効果があるのか疑問ではありますが、私はトイトレを始めてからは何度も何度もこのように伝えるようにしていました。
絶賛トイレに行きたくない時期はどんなに説得しても効果はありませんでしたが、トイトレを中断している間もおむつを替える時やお友達がトイレに行く時など、「トイレでおしっこしたらもっと気持ちいいよ」というような話をしていました。
3歳を過ぎて周りのお友達のほとんどがトイレに行くようになり、言葉の理解もほぼ出来るようになってきて、本人もきっと「トイレでしたら気持ちいいのかな?」と思い始めたのかもしれません。
それゆえに3歳過ぎてからのトイトレがスムーズに成功したのではないかと思っています。
失敗しても怒らず、冷静に問いかける
いや、これが難しいんですけどね…怒ってないつもりでも「ママ怖い」と言われたり、夫に「怒らないでよ」と注意されたこともありました。怒ってないはずなんだけどな…
周りが出来ていると焦りから余計に怒ってしまうんだと思いますが、ここはなるべく冷静になって「どうしてトイレに行きたいって言ってくれなかったの?次はトイレでしようね」とか「濡れると気持ち悪いよね?トイレですると気持ちいいよ」とか目を見て笑顔で話してあげるといいです。といっても心に余裕がないと難しいので、トイトレを始める場合は自分にも余裕があるタイミングにしましょう!
NG例:「お友達はトイレに行ってるよ!」と周りと比較する
これもついやりがちなんですが…比較すること自体が良くないことなんですが、それ以上に子供にあんまり響きません。個人の性格にもよるかもしれませんが、まだ2〜3歳児は「友達も出来るんだから自分にも出来る!」という意識はないんじゃないかなと感じました。
逆に比較して無理強いすると、「いいもん!私はおむつでするもん!」と意固地になってしまう気が…ただデイケアなどでお友達がトイレでしている姿を見る機会が増え、それによってトイレへの興味がだんだんと出てくるという効果はあると思います。
そしてこの比較は親自身をも苦しめてしまうため、本当におすすめしません…他所は他所、うちはうち!を貫きましょう。
トイトレはいつから始めるのがベストか?
トイトレはよく「2歳になる夏から始めるといい」と聞きますよね。実際に私の周りの友人たちも子供が2歳前後でトイトレを開始しているケースが多いです。というのも、おそらくそのタイミングで子供がトイレに興味を持ち始めるためだと思われます。
子供によっては1歳代でおむつが取れる子もいますし、3歳を過ぎてもなかなかトイレに行こうとしない子もいます。周りがどんどんおむつが取れる中、なかなか自分の子供のトイトレが上手くいかないと焦りますし、ストレスになってしまいますよね。
私も「いつかはトイレに行くようになるんだから」という楽観的な気持ち (というか諦め?) と、「やばい、うちの子だけおむつが取れてない」と焦る気持ちの間を行き来していたので、子供の気持ちは余所に勝手にストレスを抱えていました。
トイトレをスタートするベストなタイミングは「子供がトイレに興味を持ち始め、自らトイレに行こうとする時期」だと思います。ですが私はこの時期を完全に逃してしまい、そこから1年以上トイトレに苦戦するのでした…
以下、娘のトイトレチャレンジ (現在進行形) の軌跡をまとめてみました。
娘のトイトレチャレンジの軌跡まとめ
本当は私も娘が2歳になる夏からトイトレを開始しようと考えていましたが、下の子が生まれるタイミングだったことと自分も妊娠後期でお腹が大きく、娘を抱えてトイレに連れて行くことが厳しいと思い、当時は「ゆる〜くトイトレすればいいや」というスタンスでした。これが後々後悔することになるんですが…
- 娘1歳10ヶ月頃:同じ月齢くらいの周りの子がトイトレを始め出し、そろそろトイトレしないとかな〜と情報を集め出す (トイトレグッズもこの頃から準備はしていました)
- 娘2歳0ヶ月頃:息子誕生。それにより娘のトイトレはとりあえず保留
- 娘2歳2ヶ月頃:日本に一時帰国。帰国後すぐに保育園の一時預かりを利用し始める
- 娘2歳3ヶ月頃:実家のトイレに補助便座を設置。この頃から娘のトイレへの興味が出始め (保育園の影響?)、補助便座に座りたがるように
- 娘2歳4〜5ヶ月頃:トイレに誘うと座ることが増える。数回に1回 (偶然?) 成功することも。ただ実家 (畳の部屋あり) ということもあり、あまり真剣にトイトレせず
- 娘2歳7ヶ月頃:カナダに戻る。時差ボケやら夫婦二人だけの育児が本格的に開始したのもあり、トイトレの余裕もなく保留
- 娘2歳10ヶ月頃:夏になったのでトイトレを本格開始。この頃は本人のトイトレやる気は完全にゼロでおむつ大好き。開始して数日、一向に成功しないのと、はいはいで動き回る息子を静止しながらの後処理に心が折れ、トイトレ断念
- 娘2歳11ヶ月頃:デイケアに行けばまたトイレのやる気を出すかもしれないと考え、娘をデイケアに預けることに
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- 娘3歳0ヶ月:デイケアでも頑なにトイレに座ることを拒む
- 娘3歳1〜2ヶ月:少しずつトイレに対する警戒心はなくなるが、座ろうとせず
- 娘3歳3ヶ月:ついにデイケアや家でもおまるや補助便座に座るように。でもトイレ成功せず
- 娘3歳4ヶ月:急に思い立って家でのトイトレ再開。1〜2日目は何度か失敗したものの、3日目から失敗することがほぼなくなる
というわけで、3歳4ヶ月にしてついにトイトレ成功しました!しかもたったの3日で!しかしこれまでには上記のように長い道のりがあったわけです…
トイトレ成功の秘訣は「本人のやる気」次第
娘のトイトレチャレンジの軌跡を見てもわかるように、本人のやる気がある時期がトイトレを始めるのにスムーズなのです。そして実家に遠慮してトイトレを真剣にやらなかった2歳前半の頃、もしこの時にトイトレに励んでいれば、ここまで苦戦することはなかったんじゃないかなと思っています。
関連記事:【0歳〜3歳になるまで】成長が遅い子のママへ。いつか出来るようになるから今を楽しんだもん勝ちですよ【現在進行形】
でも3歳を過ぎるとほぼ意思疎通をすることができるようになるので、例えば「トイレでおしっこすると気持ちいいよ」という説得がかなり通じるようになります (個人差ありますが)。2歳前後はイヤイヤ期真っ只中というのも相まって、なかなか話が通じないこともあるので、その点では3歳過ぎてからのトイトレはスムーズに行くことが多いのではないでしょうか。
じゃあなんで娘のトイトレがたった3日でできるようになったのかというと、個人的には以下の要素がうまい具合に組み合わさったからじゃないかと考えています。
- 大人の言うことを理解できるようになった
- 周りのお友達がみんなトイレに行くのを見ていた (ことでトイレへの興味が出たのでは?)
- なんとなくおむつが不快に感じるようになった (んじゃないかなと…)
なので今現在トイトレが上手くいっていない人で、月齢がまだ低い子をお持ちの人は、少し中断してまたしばらく経ってから再開するというのも一つの手だと思いますよ。もちろんスパルタにトイトレしたことでおむつが外れたという子もいるので、自分の子の性格に合わせたトイトレ方法を試してみるのがいいと思います。
トイトレはおまる?補助便座?どちらがいいのか
トイトレを始めるにあたって「おまるを準備するのか?補助便座を使うのか?はたまた直でトイレにチャレンジするのか?」問題があると思いますが、経験談で言うとなんでもいいと思います。というか、まずは自分でトイレに成功した!トイレに行くと気持ちいい!ということが分かれば、何を使っても構わないというのが私個人の見解です。
実際に娘が初めてトイレに (偶然?) 成功したのはおまるでした。でも補助便座でも成功するときもありました。
人によっては「おまるや補助便座を使うと外の公衆トイレで出来なくなるから、最初から大人と同じトイレで練習させる」というケースもあるようです。ただやはり大人と同じトイレだと2〜3歳児にとっては穴が大きいので、座っても不安定で穴に落ちるかもしれないという恐怖感を与える可能性があります。というか実際私の娘もそうで、なかなか補助便座なしでは座りたがりません。
下手にトイレに恐怖心を与えてしまうよりは、おまるでも補助便座でも安心してトイレができるという環境を作ってあげたほうがいいのかなと思います。
また我が家の場合、いつも過ごしているリビングとトイレが離れているため、トイレに連れて行くまでに間に合わず廊下に漏らしてしまうかもしれないという懸念がありました。実際そういうことはなかったのですが、万が一漏らしてしまった時の後処理で大変な思いをするくらいなら、リビングにおまるを置いてしまおうということになりました。というわけで、我が家はリビングにおまる、トイレに補助便座という二刀流でトイトレしています。
トイトレ成功のためのおすすめグッズ
おまるは取り外せるものが便利
我が家ではこのおまるが大活躍中です!ボウルが取り外せるので、後片付けや洗うのもラクチン。蓋も付いており、使用しない時は被せておけるので清潔ですよね。
補助便座は前に取っ手付き、無しどちらも◎
カナダでは上のシンプルなもの、日本ではアンパンマンのおしゃべり付き補助便座を使用しています。アンパンマンの補助便座は周りの友達も持っている人が多いですが、ボタンを押すとアンパンマンがおしゃべりするので子供も喜んで補助便座に座ってくれるため、トイトレの導入には最適なアイテムです。
これは洋式の便座に慣れるように考えられた補助便座で、サイドに取っ手があるので安定感もあります。前に取っ手が付いているタイプよりも外出先でのトイレがしやすくなるかもしれませんね。
これは5通りの使い方ができる補助便座で、取っ手が前後に取り付けられるので洋式タイプにも対応しています。さらに補助便座が不要になったらステップ台としても使えるので、かなりコスパが高い商品だと思います!おまるも補助便座も両方欲しい!という人にはおすすめ。
携帯用の補助便座は外出時に便利!
外出先でトイレをさせる時、子供用の小さな便座がある場合を除いて、大人用の便座だと穴が大きくて不安定なため嫌がる子も多いと思います。カナダは子供用トイレがあるところが非常に少ないので、我が娘も外出先のトイレは入りたがらないです。
そんな時にあると便利なのがこの携帯用補助便座!折り畳めて持ち運びも簡単ですし、片手でさっとセットできるのでラクチン。さらに折り目にお尻のお肉を挟むこともありませんし、フクロウの見た目が可愛いので子供も喜んでくれます。
トイレの意識づけには絵本が効果的
トイレの意識づけの方法はいくつかあって、例えば親がトイレをするのを見せてあげるというのも一つの方法ですが、それに抵抗がある人は絵本で読んであげるといいと思います。トイトレだけでなく歯磨きの練習の時なども絵本は効果的ですよ。
定番のトイトレ成功シールもおすすめ
トイトレで定番のできたよシールを利用するのもおすすめ!シール好きな子なら貼りたくて頑張ってトイレに行く回数が増えるかも。
トイトレ用のシール台紙はインターネットなどで無料ダウンロードできるものもあるので、シールだけを購入して台紙は無料のものを使うのもいいと思います。
まとめ:焦る必要はないが本人のやる気を感じたらその時期を逃すな!
正直、トイレができるようになるのを急いでやる必要はないと思います。でも幼稚園に入園する前までにとか、タイムリミットがあるといえばあるというのも事実です。
娘のトイトレも2歳前半のやる気のあった時期に真剣に取り組んでいれば、その頃すでにおむつが取れていたかもしれませんが、2歳代でトイレに成功した子でも3歳を過ぎても度々失敗することがあるそうなので、早ければ早いほどいいのかというとそうとも言い切れないような気がします。(ただしおむつ代はかなり節約できると思いますが)
ただやっぱりトイトレを始めるタイミングは「本人がトイレの興味を持ち始めてやる気がある時期」がベストだろうと思います。おそらく早ければ1歳半頃、遅くても3歳までにはその時期が一度は訪れるはず。
もちろん親のタイミングでトイトレを始めてもオッケーですが、本人のやる気がないと私のようにトイトレに苦戦する可能性があり、精神的にも肉体的にもストレスになるでしょう。それでも根気よく続ければ成功するかもしれないし、途中で心折れて中断したとしても、また頑張ろうと思えるタイミングで始めてもいいと思います。
我が娘のトイレも成功したとはいえ、まだ大きい方は成功したのは数回のみ。夜寝るときは念のためおむつに履き替えていますが、朝までおむつが濡れていない時もあれば、もちろん濡れている時もあります。夢中で遊んでいるとトイレに失敗することも。
それでも初めてトイレに成功した時の感動は大きかったです。おむつを履いていた赤ちゃんが自分でトイレに行けるようになるなんてすごい進歩ですよね。初心を忘れず、焦らず冷静に、トイトレに取り組むようにすればいつかは必ず成功する日が来るので頑張りましょう!
Ruby Park
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