こんにちは、Ruby Parkです!
「うちは夫婦で話す言葉が違うんだけど、子どもは混乱しないかな…」

今回は、我が家で実際に試行錯誤しながらたどり着いた、「家庭で日本語と韓国語を維持するための5つのルール」をご紹介します。
バイリンガル育児に奮闘する、すべてのパパ・ママの参考になれば幸いです。
目次
我が家のケース:第3カ国に住む日韓家族の場合
大前提として、我が家は「カナダの英語圏に住む、日韓家族」なので、家の中は日本語と韓国語、家の外では英語を使用します。
カナダでは多文化家族がごく一般的なので、我が家のように3ヶ国語以上話す家庭も少なくありません。(あと学校ではフランス語、という場合もあります)
とはいえ、「片親が英語を話し、もう片親が日本語を話す」もしくは「両親が日本人で、家の中は日本語だけど外では英語を話す」などのパターンも多いですよね。

ルール1:親の役割分担を決め、「一人一言語」を徹底する
まず、我が家で一番大切にしているのが、「パパは韓国語、ママは日本語」と、親が使う言語を完全に分けることです。
これは「一人一言語(One Parent, One Language)」、通称OPOL(オーポル)と呼ばれる方法で、多くのバイリンガル家庭で実践されています。


そうなんです、ここが一番大切なポイントかもしれません。
例えば、子どもがママに韓国語で話しかけてきても、ママは必ず日本語で「そっか、韓国語ではこう言うんだね。日本語だとこうだよ」と、優しく言い換えて答えます。

この一貫性を保つことで、子どもは「この人とは日本語」「この人とは韓国語」と自然に頭を切り替えられるようになり、言語の混同を防ぐことができます。
ルール2:インプットのシャワーを浴びせる
子どもが言葉を覚えるには、とにかくたくさんの言葉を聞く「インプット」が不可欠です。
日本語と韓国語、両方のシャワーをたくさん浴びせてあげることが大切です。

難しく考える必要はなく、普段の生活に、それぞれの言語の本、音楽、映像をたくさん取り入れるのがおすすめです。
寝る前には日本語と韓国語の絵本を日替わりで読み聞かせたり、遊び時間には日本語の童謡や韓国語の歌(동요)をBGMとしてかけ流したりするのも良い方法です。

YouTubeやNetflixなどを活用して、日本の「しまじろう」や韓国の「뽀로로(ポロロ)」のような、子どもに人気のキャラクターの力を借りるのも、とても効果的です。
ルール3:リアルな会話をとにかく楽しむ
言葉は、勉強するものではなく、コミュニケーションのための大切なツールです。
机に向かう時間よりも、親子の何気ない楽しい会話が、子どもの言語能力を大きく伸ばします。
食事の時間、お風呂の時間、公園で遊びながら…どんな些細なことでも、それぞれの担当言語でたくさん話しかけてあげましょう。
「これ、なんて言うんだっけ?」と子どもに聞かれたり、単語だけでも一生懸命伝えようとしてくれたり。
そんな一つ一つの瞬間を大切にしていくことが、言語の定着に繋がります。
また、日本の祖父母とテレビ電話を繋いだり、韓国の親戚と交流したりするのも、子どもにとっては最高の言語学習の機会となるでしょう。
ルール4:「好き」の気持ちを育てる
子どもに「日本語を話しなさい」「韓国語を勉強しなさい」と強制するのは、かえって逆効果になることもあります。
大切なのは、それぞれの言語や文化に対する「好き」というポジティブな気持ちを育てることです。

その言語に触れると「楽しいことがある!」と思ってもらえるような、素敵な体験をたくさん用意してあげましょう。
例えば、「日本語がわかると、日本のアニメがもっと面白くなる」「韓国語がわかると、K-POPの歌詞の意味がわかる」といったように、子どもの興味と結びつけてあげるのがおすすめです。
それぞれの国の美味しいお菓子を食べたり、文化的なイベントに参加したりするのも良いでしょう。
ルール5:他人と比べず、長い目で見守る
バイリンガル育児をしていると、「うちの子、言葉が遅いかも…」「あの子はもう両方ペラペラなのに…」と、周りの子と比べて、つい不安になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、本当に焦る必要はありません。
二つ以上の言語を同時に学ぶ子どもの脳は、常にフル回転で働いています。
一時的にどちらかの言語が優勢になったり、言葉が混ざってしまったりするのは、ごく自然な発達の過程です。

しかし、これらの言語の遅れは、大体高校生くらいまでにはキャッチアップするそう。
大切なのは、昨日より一つ新しい言葉を覚えた、今日は韓国語で気持ちを伝えてくれた、など、日々の小さな成長を見つけてたくさん褒めてあげることです。
長い目で、ゆったりと見守ることが重要です。
まとめ:家族みんなで、バイリンガル育児を楽しむ
今回は、我が家で実践している、日本語と韓国語、そして英語のバイリンガル(マルチリンガル)育児を成功させるための5つのルールをご紹介しました。
- 親の役割分担を決め、「一人一言語」を徹底する
- インプットのシャワーを浴びせる
- リアルな会話をとにかく楽しむ
- 「好き」の気持ちを育てる
- 他人と比べず、長い目で見守る
バイリンガル育児は、決して簡単な道のりではありませんが、子どもが二つの文化を理解し、たくさんの人と繋がれるようになる、最高のプレゼントになると私は信じています。
この記事が、少しでもあなたの家の「楽しいバイリンガル育児」のヒントになれば幸いです。
Ruby Park
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