カナダで妊娠したら一体いくら費用がかかると思いますか?実はほぼ無料です。ただし、OHIPと呼ばれるオンタリオ州の健康保険に加入している場合です。
私は妊娠発覚当初はOHIPに加入していなかったので、当然ながら妊娠に関わるすべての健診が実費になります。
現地のプライベート保険会社の保険には加入していたのですが、妊娠に関するカバーは緊急の場合のみ (ひどい妊娠悪阻による入院など) だったので、そのあたりは加入している保険をよくチェックしてみるといいと思います。
ちなみに、カナダではミッドワイフ (助産師) 制度が組織として確立されていて、移民申請中でOHIPに入れない人などのために、無料で健診をしてくれたり相談に乗ってくれたりするとってもありがたい制度があります。
私も妊娠がわかってすぐミッドワイフに連絡したのですが、ミッドワイフはすごく人気のため、ウェイティングリストで約2ヶ月ほど順番待ち状態でした。詳しくはミッドワイフ協会のホームページを見て、問い合わせてみてくださいね。
目次
妊婦健診の費用はクリニックや病院によって違う
妊婦健診の費用はクリニックや病院によって違います。参考までに私が通っていたウォークインクリニックでの診察料は、1回あたり60ドルでした。
産科の先生を紹介してもらうまでの間は専門医ではないので、5分程度の簡単な問診と、血液検査や超音波検査の紹介状を書いてもらうだけの診察なので、60ドルという診察料を高いか安いか判断するのは難しいところですね。
以前の記事で書いたように妊婦健診は基本的には月に1回だけなので、払えないほどではないかなぁという感想です。
血液検査と超音波検査の費用が高い
妊婦健診の費用は払えないほどではない…という話をしましたが、問題は「血液検査」と「超音波検査」の費用です。
これがめちゃくちゃ高い!検査内容にもよりますが、だいたい1回あたり114ドル〜162ドルくらいでした。
特に妊娠初期はこういった検査が多くなるので、妊婦健診を含めたらトータルで1000ドルくらいは使ったと思います。
費用は高いけれど、赤ちゃんのために必要な検査なので仕方がないと割り切って受けました。
当然ながら出産費用はもっと高額らしい
ここまで私がOHIPに加入していなかった期間にかかった費用について書いてきましたが、途中でOHIPに加入することができたので、それ以降はすべての検査や診察が無料になります。
もちろん、出産に関わる費用も無料になるので、保険がない状態で出産するとなると実際にどのくらい費用がかかるのかはわかりませんが、出産する病院や出産方法などによっても大きく変わってくるようです。
病院で出産するよりは、自宅出産やバースセンターなどで出産するほうが費用が抑えられるみたいですが、その場合はミッドワイフを探す必要があります。病院での出産の場合は、最低でも数百万円はかかると思っていたほうがいいという話を聞きました。
まとめ:自分の状況に合わせてベストな選択を!
結論から言うと、出産すればそれで終わりではなくそこからが本当の始まりになるわけなので、それまで以上にお金はかかります。養っていかなければいけない家族が増えるので、当たり前のことですよね。
私も今では安心して健診に行くことができていますが、実費で健診を受けたり、検査を受けたりしているときはお金の面でヒヤヒヤしていました。
万が一、OHIPに加入できなかった場合は、日本に里帰りして出産しようと思っていました。夫はカナダの会社で働いているので、出産してすぐに我が子に会えないのは可哀想だと思いましたが…
赤ちゃんが生まれるということは健診や出産の費用だけではなく、赤ちゃんのベッドや服、ストローラーなど、想像以上に出費が多いことにびっくりしたので、保険なしで出産をしようと考えている人は、経済的な面や精神的な面などをよく考えて、ベストな選択をすることをおすすめします。
Ruby Park
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